ご契約者さま向け
でんさい活用ガイド

①小切手から
でんさいへの切替

商取引の場面で、取引先に小切手を振り出している場合は、でんさいへの切替が可能です。

• 小切手には支払期日を記載する欄はありませんが、でんさいの場合は、支払期日を定める必要があり、発生日から支払期日まで最短で3銀行営業日を経過した日以降の日付を設定する必要があります。そのため、支払企業において、当該期間で支払うことについて取引先（受取企業）と調整することで、小切手からでんさいへの切替が可能です。

小切手とでんさいの比較

• POINT

  でんさいを利用した場合、発生記録手数料（支払企業）や入金手数料（受取企業）が必要になるが、小切手利用時に必要な郵送料や領収書に貼付する印紙は不要となる

• POINT

  小切手よりもでんさいの方が支払企業・受取企業ともにトータルの事務量は少ない

②期日振込から
でんさいへの切替

期日振込からもでんさいへの切替が可能です。

例）9月分の請求金額を11月末に支払う場合

※振込予約可能期間は金融機関によって異なります。

• POINT

  支払企業

  • 振込予約可能期間よりも前からでんさいは発生させることができるため早期処理が可能
• POINT

  受取企業

  • 発生したでんさいにより事前に支払内容の確認が可能
  • 支払期日を待たずに、取引先に譲渡して商品代金の支払に充てることや、金融機関に譲渡して割引（資金化）することも可能

予約請求

1か月先までの日付を指定した予約請求（発生・譲渡・分割譲渡）が可能です。
月末の繁忙期を避けて早めに予約をしておくことで、事務の平準化が図れます。

一括請求

発生記録請求、譲渡記録請求、分割記録請求は、それぞれ複数の請求を一括して行うことが可能です。
取引先企業が多い場合にもかんたんに処理できます。

一括請求の取引イメージ

分割

受け取ったでんさいを必要な金額に分割して譲渡、
資金化できるので、資金繰りがしやすくなります。

例）資金繰りのため、700万円のでんさいのうち300万円を分割・譲渡記録（割引）するケース

請求者Ref.No

でんさいの発生・譲渡時には、請求者Ref.Noとして
任意の英数字（40桁）を入力することが可能です。
請求書番号などを入力することで何の支払であるかの確認が容易になります。

債務者（支払企業）から債権者（受取企業）へ送るでんさい情報のイメージ

• POINT

  X社（債務者）がRef.Noに請求書番号を入力すれば、Y社(債権者)は受け取ったでんさいがどの商取引（請求書）にもとづくものか把握でき、消込が効率化

• POINT

  複数の商取引（請求書）を、一つのでんさいとしてまとめて発生させる場合でも、Ref.Noに請求書番号を複数入力すれば、Y社（債権者）側で消込に迷わない

• POINT

  X社（債務者）としても、 Ref.Noに請求書番号を入力しておけば、どの商取引（請求書）の支払であるかを記録でき、あとからかんたんに確認できる

債権者請求方式

でんさいの発生記録請求には、債権者（受取人）が請求し、債務者（支払人）が承諾する「債権者請求方式」があります。
でんさいの発生を債権者（受取人）が管理することができ、また債務者（支払人）も発生忘れを防ぐことができます。

• X社(債務者)に消込負担が生じないよう、請求者Ref.Noに請求書番号を入力することが望ましい

債権者請求方式の取引イメージ

• CASE1

  指定日にX社(債務者)からでんさいが発生されないことが多かった…

  Y社(債権者)自らでんさいの発生を請求・管理できるため、
  X社(債務者)によるでんさいの発生忘れへの心配がなくなる！

• CASE2

  X社(債務者)が複数の商取引の請求書をまとめて一つのでんさいとして発生させるため、消込が大変…

  Y社(債権者)自らでんさいの発生を請求・管理できるため、消込負担がなくなる！